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2007.06.29

都島区の和食店・着工。

自身は、「空間」というものを創造する時に大切にしているいくつかの重要な要素がある。それは、見る、嗅ぐ、聴く、触れる、味わうといった五感で感じる要素と、人々が直感的に心地よいと感じる、その空気感である。ただ単にモノをデザインをするのなら誰にでもできる。しかし、その空気感を作り上げるには一人の建築家だけでは作り上げられない。デザインする人、実際に作り上げる人、その建造物を実際に生活の一部とする人、そしてそこにある環境。全ての人たちの思いと、それぞれの関係性が調和してはじめてできるのである。この高次のインスピレーションの調和の上においてのみ成り立つその空間は、必ずや人々を魅了し、時に精神性を高め、心に安らぎをもたらし、人々を優しく包み込むであろう。
私たちが暮らすこの日本の現代社会は、物質的豊かさを追求するあまり、本当に大切な、心の豊かさを失ってしまってはいないだろうか。

自身は建築を通して、その大切な「こと」を建築という「もの」を通して表現し、伝え続けてゆきたいと思う
/大原 宇貢
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